TOPIKⅡ対策

【TOPIKⅡ対策】もう怖くない!TOPIKⅡ作文問題、出題形式4パターン完全解説

みなさん、こんにちは。韓ドラは心の滋養♡ねこしるくです♪

韓ドラで、韓国語に興味を持った方の中には、こんな方もいらっしゃるかもしれません。

「TOPIKⅡを初めて受験するので、簡単に作文問題の概要について知りたい!」
「TOPIKⅡ申し込んだけど、気が付いたらもうすぐ試験…効率的に対策したい!」

そんな方に向けて、最初の対策は、問題を知ることから!ということで…TOPIK公式サイトで公開している過去問を参考に、TOPIK作文問題の出題形式4パターンと攻略ポイントを解説していきます。この記事を読むことで、「作文問題、何から対策したらいい?」に迷わなくなります。

TOPIKⅡ作文問題は、全部で4問

TOPIKⅡの作文問題は、51番~54番までの4つの問題を、50分で回答するスタイルとなっています。51番は2つの設問×各5点の合計10点、52番問題は2つの設問×各5点の合計10点、53番問題が30点、54番問題が50点の全部で100点満点です。

TOPIKⅡ作文問題の出題形式パターン4つ

51番~54番は、大きく下記の4つのパターンに分かれており、51番・52番が3級相当、53番が5級・54番が6級相当とされています。

出典:公益財団法人韓国教育財団『韓国語能力試験 TOPIKの手引き』p.23

出題パターン①【51番】個人的or案内文の文章を完成させる問題

まず、作文問題の最初の51番はメールやお手紙、案内文・広告文の内容(出題例:今夜の勉強会に参加できなくなったことを伝える友達へのメール/ホテルを利用したお客様のレビュー文章)といった「個人的or案内文の文章を完成させる」穴埋め式の作文問題です。

下記のように、文章中に2か所の空欄部分があります。51番のポイントは、「前後の意味が通じるように文を作成し、回答すること」!これが求められます。実際の試験問題を見てみましょう!

例)第91回試験より

病院:皮膚科病院です。11月13日午前10時に診療予約されています。
自分:こんにちは。私が13日に用事ができてしまい、病院に行けなくなってしまいました。それで予約を14日午前に(①)。万が一その日予約が(②)私は15日午前も大丈夫です。予約変更が可能かどうか確認をお願いします。

使われている単語や文章自体も難しい内容ではなく、①②の回答に求められる文法も初級~中級レベルの印象です。難しく考えすぎず、前後の文脈にあうように、まずは日本語で答えを考えてみるのがおすすめです。日本語でフレーズを考えられたら、「합니다体を使う」こと、そして「疑問文」の場合は「-ㅂ니까/습니까?」にすることを忘れずに回答できれば、怖いものなし!

①②は各5点のため、最高で10点も獲得可能!(読解やリスニングの問題に換算すると約5問分!)対策もしやすいため、作文対策は、まず51番の「過去問を解いてみること」から取り組むのがおすすめです。

出題パターン②【52番】説明文を完成させる問題

作文問題52番は、「説明文を完成させる問題」です。…説明文?と思われる方も多いかもしれません。まずは実際の試験問題を見てみましょう!

例)第91回試験より

ストレスを感じる時、あめやお菓子など甘い食べものを食べると気分がよくなる。甘い食べ物によって、脳で気分が良くなるホルモンが出るからだ。しかし専門家たちは、人々がお酒やタバコに中毒になるように、甘い味にも(①)。したがって、普段甘い食べ物を過度にたくさん(②)気を付けないといけない。

上記のような、体に関することや、植物・動物に関することなど…何かを説明する短い文章を完成させる問題です。51番同様、2か所の空欄部分(各5点)があり、最大で10点獲得できます。52番のポイントも、「前後の意味が通じるように文を作成し、回答すること」!これが求められます。

文章に使われている単語や文法は51番の問題よりやや難しい印象ですが、似たようなパターンで出題されているため&本文中にヒントがたくさん散りばめられているため(例えば上記の空欄①、直前に「中毒」という単語が使われており、空欄①でも「中毒」という単語を使って回答すればスムーズです!)、コツをつかんで対策すれば十分に高得点が狙える問題だと思います。まずは日本語でフレーズを考え、そして52番の場合は「한다体を使う」ことを忘れずに!

出題パターン③【53番】表またはグラフを説明する問題(200~300字)

作文問題53番は、「表またはグラフを説明する問題」で、30点満点です。提示された表やグラフに関し、200~300字で文章をまとめます。「難しそう」と思われるかもしれませんが、53番を回答する上で求められる文章の構成や言い回し・表現などを一通り覚え、組み立てていく問題…(自分の意見を述べるのではなく、あくまで「説明する」回答を書ければOK)と考えれば、苦手意識が少し和らぐかもしれません。実際の試験問題を、見てみましょう!

例)第91回試験より
以下は「コンビニの売上高の変化」に関する資料である。この内容を200~300字の文章で書きなさい。ただし、文のタイトルは書いてはいけません。

…どうでしょうか?問題を「日本語」で見てみると、なんだかグラフを説明できそうな感じがしませんか?「産業経済研究所の調べによると、大型マートの売上高は2015年⇒2022年大きな変化はなかったが、一方コンビニの売上高は2015年⇒2022年大きく増加したことが分かった。この原因は、第一に、第二にためである。2023年の売上高は、コンビニが大型マートを大きく超える見込みだ。」

そう、すべて回答を書く上で必要な材料(単語)は、表やグラフの中にあるんです!ですので、あとは文章の構成の仕方(例えば、①調査結果を書く、②原因を書く、③展望を書く、など)を覚えるのと同時に、上記赤字になっているような、「キーフレーズ」を覚えてしまえば、簡単に200~300字の文章が作れてしまいます!

私が6級に合格した際は、実はこの53番の対策に一番力を入れてました…💦(後述する54番は、若干自分の意見や考えを盛り込み回答する必要があるのに比べ、53番は比較的取り組みやすいため。)表やグラフが韓国語で書かれていると、なんだかそれだけで難しく気後れしてしまいますが、過去問を解いて形式に慣れてしまえば回答しやすい、実はボーナス問題です!

出題パターン④【54番】社会的な問題について述べる(600~700字)

作文問題54番は、600~700字で「社会的な問題について述べる問題」で、50点満点です。…作文問題の中でも(そしてTOPIKⅡの試験の中でも)最も対策方法に迷う問題に感じる方も多いのではないでしょうか…?「もし全く分からないテーマが出たらどうしよう…」と、ねこしるく自身も受験前はとてもナーバスに。。いまだに「54番」と聞いただけで、なんとなく重たい気分になります。。

実際の試験問題を、ちょっと覗いてみましょう。

例)第91回試験より
以下を参考にして600~700字で文を書きなさい。ただし、問題をそのまま移してはいけません。

今日、私たちは情報通信技術の発達によって、誰でも簡単に情報を生産し、大衆に伝えることができる。ところが、情報の生産と流通を通じて、個人と集団が利益を得ることもできるようになり、事実とは異なるフェイクニュースが増えている。以下の内容を中心に「フェイクニュースの登場が社会に及ぼす影響」に対する自分の考えを書きなさい。

•フェイクニュースが生まれる社会的背景は何か?
•フェイクニュースによってどのような問題が発生するか?
•これらの問題を解決するためにどのような方法が必要か?

回答に必要な材料がそろっている53番の問題とは異なり、(論点は与えられているものの)一般的な知識であったり、それらをもとに自分の考えを述べる、といった部分が多く求められる問題です。実際に試験勉強をしているときは、「普段からニュースなどに触れておけばよかった…」と、ねこしるくも感じていました。
ですが、一般的な知識、といっても、そこまで深いものを求められているわけではありません…!過去問を解いていると、どことなく出題テーマの傾向なども、分かってきます。

ですので、①過去問で頻出出題テーマを確認し関連する単語や使い回しができる表現を覚える②54番を回答する上で求められる文章の構成方法を知る、というコツを押さえて対策すれば、初めてTOPIKⅡを受ける方でも、全く手が出ない問題、という訳ではない気がします。でも、①と②も、意外と時間がかかるもの…。試験まで時間がないよ!という方は、いきなり韓国語で書かれた過去問に取り組む…というより、過去問の問題文や模範解答の「日本語訳」を読んでみるだけでも、どんな文章を書けばよいか?どんな表現が必要か?が、見えてくると思います!

まとめ

韓国ドラマ好きにとって、韓国語を「聞く」ことには慣れていても、実際に読んだり、ましてや「書いたり」することは、なかなかハードルが高いのではないでしょうか…?ですが、出題パターンと攻略ポイントを確認し対策すれば、初めてTOPIKⅡを受験される方でも、「作文はあきらめる」という悲しい状況はきっと避けられるはず…!

中級レベル合格を目指している方は、まず51番と52番の対策を優先的に行うのがベターかと思います。そして、53番の問題も、実は回答に必要な材料はすべてそろっている「ボーナス」問題!難しそう、と思わず、一度過去問を解いてみることをお勧めします!

51番~54番全部の対策に共通して言えるのは、①まずは過去問をチェックし過去問題の出題傾向を知ること、そして②過去問をやったら、いったん全部書き写してみることで、より各問題への理解が深まってきます。書き出す際、韓国語だけでなく「日本語」で書いてみると、理解していた「つもり」になっていた部分が判明しやすいため、とてもおすすめですよ!

■参考・外部関連サイト
「韓国能力試験TOPIK」公式ホームページ(韓国語) 
「韓国能力試験TOPIK」公式ホームページ(日本語)

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